いわき市の小学生・中学生のみなさん、こんにちは!
T’s学習塾(ティーズ学習塾)です。
今週は「読書感想文の書き方」をT’s学習塾流にまとめています。
本日は、昨日メモした内容から、いよいよ「ごんぎつね」の読書感想文を書いてみましょう。
ただ、その前にいくつか作文を書く際の注意点をおさらいしておきましょう。
①「です」「ます」調で統一すするか、「だ」「である」調で統一すること。
②文章の内容や場面がガラっと変わる場所は、1マスあけて「段落」をわける。
③原稿用紙の一番上のマスに「、」や「。」を書かないこと(そのような場合は前の行の一番下の文字と一緒に詰めこんで書きます)。
他にもありますが、最低限このあたりは気を付けて書いてみてください。
では、早速文章を書いていきますが、やることは一つです。
昨日用意したメモを文章にしてつなげるだけ!
そうすると、こんな感じになります。(小学校高学年~中1くらいを想定しています)
「気持ち」を伝え合うこと
ある日、本屋さんに行くと「ごんぎつね」という本が目に留まりました。前からタイトルは知っていましたし、興味があったので、この本を読んでみることにしました。(1)この本を選んだ理由
この本は、「ごんぎつね」という狐と「兵十」という人間がメインのお話です。ごんぎつねはいたずら好きの狐で、ある日、兵十のウナギを盗んでしまいます。しかし、そのウナギは病気の母に食べさせるためのものだったことを知り、ごんぎつねは後悔します。それから毎日、ごんぎつねは兵十の家の前に栗や松茸を置いていきます。しかしその場面に出くわしてしまった兵十が「また盗みに来た」と勘違いし、ごんぎつねを撃ってしまい、最後には死んでしまいます。(2)本のあらすじ
この本を読んで、印象に残ったシーンは2つありました。
1つ目は、ウナギを盗んだことを後悔して心をいれかえたところです。ごんぎつねは、作中で「ひとりぼっちの子ぎつね」と書かれていたことから、とてもさみしがりやなのではないかと思います。なので、いたずらはさみしさを紛らわすためにやってしまったことなのではないでしょうか。「いたずら」と聞くと、どうしても悪いことだと判断してしまいがちですが、ごんぎつねの気持ちになって考えると、また違った考え方ができると感じました。
そんなごんぎつねが、自分の行動で他人を傷つけてしまったことを深く反省し、兵十にプレゼントを置いていくようになりました。このように、自分の過ちを認めて次の行動に生かすというごんぎつねの心掛けが素晴らしいと感じました。私も、悪かったり間違えた点はしっかり反省し、同じ失敗をしないように注意して過ごそうと思います。
2つ目は兵十とのすれ違いが起こりごんぎつねが死んでしまうところです。改心したごんぎつねの気持ちと、兵十の思い込みがすれ違いを起こし、悲しい結末になってしまったシーンがとても悲しかったです。もし、ごんぎつねがいたずらをしない狐だったり、改心したことを兵十に話せたら、こんなことにはならなかったのではないでしょうか。誤解が解けたあとにごんぎつねが死んでしまい、兵十は「なぜもっとよくごんぎつねの行動を見てあげられなかったのだろう。なぜ悪い狐だと決めつけてしまったのだろう。」と後悔したのではないでしょうか。(3)心に残ったところ
私も、ペットのハムスターが死んでしまったとき、とても悲しかった記憶があります。同じように兵十はとても悲しかったのではないかと思いました。(4)自分の経験
ごんぎつねは初めはいたずらをする悪い狐でしたが、心を入れ替えて、兵十のためにプレゼントをする優しい狐になりました。しかし、ごんぎつねは最後まで兵十と上手く気持ちを伝えあうことができませんでした。私は、この本を読んで、気持ちを伝えることは大事だと改めて感じました。言わないと伝わらないことはたくさんあります。向こうから来てもらうのを待つのではなく、自分から率先して話すことが、気持ちを伝えあうことで重要だと感じました。また、ごんぎつねと兵十のように、動物と人間は話すことはできません。動物と話せない分、細かいところまで気を配り、優しく接してあげようと思います。(5)まとめ
(1278文字・原稿用紙3枚強)
いかがでしょうか。
あまり時間はかけていませんが、なかなか「それっぽい」文章になっていると思いませんか?
「考えちゃってなかなか進まない…」
「書いているうちに内容を忘れてしまった…」
毎年そんな状況に陥ってしまう方は、ぜひメモをとって、T’s流「読書感想文」の書き方を実践してみてくださいね!